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#ここが気になる新型コロナ

新型コロナのワクチン:複数の情報源を読んでみよう

変更履歴: ・内閣官房「新型コロナワクチンについて皆さまに知ってほしいこと」2021年4月6日版 →2021年5月26日更新版にPDFリンク修正(2021年5月30日 10:30) →2021年7月更新版にPDFリンク修正(2021年8月8日 17:00) ・コロワくんサポーターズサイトを追加(2021年5月30日 20:45) 2月17日から医療従事者向けの新型コロナのワクチン接種が開始されましたが、いよいよ、4月12日からは一部の自治体で高齢の方向けの接種が始まります。

自費で新型コロナ検査を受ける方へ:申し込む前に確認したいポイント

海外渡航先や出張、介護施設の入居の前などに、新型コロナの検査を受けるように求められることがあるようです。 このような目的の場合、自己負担で実施する検査(自費検査)を受けることになります。 今回は、自費検査を受ける必要が生じたときにぜひ確認しておきたいポイントについてお伝えします。 自費検査は、どこで何を受ければいいの? まず、求められている新型コロナの検査の種類を確認してください。特に、海外渡航の場合、必ず、渡航予定先の日本国大使館・領事館や各国当局のホームページなどで

感染リスクが高まる5つの場面

本記事は、10/12付note記事「感染リスクを高める7つの場面」の内容を更新するものです。 新型コロナウイルス感染症対策分科会(2020年9月25日、第10回)では、感染リスクを高める7つの場面を提言しました。その後、各自治体へのヒアリングなどを通して、クラスターの分析がさらに進んだことから、「5つの場面」に整理されました(2020年10月23日、第12回)。  感染リスクが高まる「5つの場面」 (新型コロナウイルス感染症対策分科会 「5つの場面」に関する分科会から

感染リスクを高める7つの場面

※この情報は更新されています。最新版は「感染リスクが高まる5つの場面(11/1)」をご参照ください。 政府が新型コロナで打撃を受けた各業界を支援する事業「Go To キャンペーン」は、観光と飲食店に加え、イベントや商店街を支援する取り組みも、もうすぐ始まります。段階的に、日常生活を取り戻し、地域を超えた人の移動も増えるようになりました。 社会経済活動と感染防止の両立が求められる中で、新型コロナウイルス感染症対策分科会(2020年9月25日、第10回)では、地域を超えて感

新型コロナのワクチン開発の現状と、接種の考え方

新型コロナウイルス感染症のワクチン開発について、関心がある方も多いのではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症対策分科会では、ワクチン接種の考え方について議論が始まりました。この記事では、第6回(2020年8月21日)の分科会で議論された主な内容について、お伝えします。 ワクチン開発の現状について ワクチンは、ある病原体やウイルス(あるいはその遺伝情報)を使ってつくられます。予防のためにワクチンを接種することによって、体内でその病原体やウイルスに対する抗体をつくりだし、

感染防止対策と社会経済活動を両立させるために

政府の基本的対処方針(5月25日更新)や都道府県向け事務連絡(5月25日付)で示された「移行期間」は、段階的緩和の3つ目のステップに入りました。外出自粛やイベント開催の制限が少しずつ緩和され、徐々に社会生活を取り戻しつつあります。 しかしながら、都市部を中心に、再び感染者数が増えています。そこで、ここであらためて、これまでの記事でお伝えしたことの更新点などを、お伝えします。 この記事でお伝えしたいこと  ・基本的な感染防止策を続けよう  ・PCR検査と抗原検査は組み合

新型コロナの感染状況の調査はどうなっているの?

前回の記事では、「抗体」の意味と課題について、お伝えしました。今回は、「抗体保有率」の落とし穴、「抗体検査キット」の性能の課題をお伝えします。 国内の感染状況を確かめるための「抗体検査」 新型コロナは、感染していても、自覚症状のない人がたくさんいます。そのため、どのくらいの人が感染したのかを知ることが難しいのです。どの国でも、正確に把握していません。 そこで、「抗体検査」を用いて、「どのくらいの人が既に感染したか」を推測する調査が、海外や日本で始まっています。

新型コロナの「抗体」を調べる意義とは?

最近よく耳にする「抗体」って、何でしょうか? 感染症の「抗体」を調べる意義とその課題についてお伝えします。 「抗体」とは? 「抗体」は、体内に入りこんだウイルスなどから体を守るために、体内で作られる物質のことです。一度感染すると、体内に「抗体」が長く残ることがあります。様々な感染症の調査で、過去に感染したかどうかを教えてくれるサインとしても、利用されています。 しかし、「新型コロナの抗体」を調べる標準的な手法はまだ確立されていません。 感染症の「抗体」を調べることは

国が承認した「抗原検査」ってどんなもの?

変更履歴:図表の更新、<注意:新型コロナの「診断」について>を追加(2020年5月14日 23:52) 2020年5月13日付で、国が検査会社1社の新型コロナ「抗原検査」を製造販売承認し、同日に保険適応されました。では、抗原検査は、どんなときに活躍するのでしょうか。この記事では、PCR検査との違いや、活用が期待される場面をお伝えします。 抗原検査とPCR検査はどう違うの? 参考1:厚生労働省 抗原検査の活用に関するガイドライン(5月13日付・自治体向け事務通知、別添

続・ペットと暮らすみなさんへ 動物と触れ合うときのコツ

ペットと暮らす上での新型コロナ対策のポイントをご案内した前回の記事に続き、この記事ではペットと触れ合うときのコツをお伝えします。 ペットと触れ合うときに気をつけたいことは? 人と人との新型コロナの感染予防には、接触を避けることが重要です。では、ペットと触れ合うときに注意すべきことは何でしょうか。ペットが感染するリスクをできるだけ下げるために、いま、わかっていることを紹介します。 <ペットが感染するリスクをできるだけ下げるために> ① まずは、自分(人)が、新型コロナの

ペットと暮らすみなさんへ

みなさんや、身の周りで、犬や猫などのペットと一緒に暮らしている方も多いのではないでしょうか。 現在は、動物と人との間での、新型コロナの感染については、まだ詳しいことがわかっていません。しかし、現時点で、ご家庭のペットとの接し方の参考になることをお伝えします。 この記事でお伝えすること ・新型コロナは、動物が感染を拡大させているわけではない​ ・動物から人へ感染した報告はないが、人から動物へ感染した例がある ・ペットと暮らす上で大切な「備え」2点  ① まずは、自分がし

新型コロナのための既存薬の「治験」とは?

薬の開発がどうなっているのか、気になる方も多いのではないでしょうか? 今回は、既存薬の「治験」についてお伝えします。 治療薬が正式に認められるまでの道のり 既存薬とは、既に正式に承認されている薬ですが、新型コロナではなく、他の病気の治療に使われる薬のことです。 前回の記事では、やむを得ず新型コロナに既存薬を使うときの注意点をお伝えしました。今回は、既存薬が正式に新型コロナの治療薬になるまでの道のりをお伝えします。 現在は、他に治療手段がないため、既存薬を例外的に使用する