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感染リスクが高まる5つの場面

本記事は、10/12付note記事「感染リスクを高める7つの場面」の内容を更新するものです。

新型コロナウイルス感染症対策分科会(2020年9月25日、第10回)では、感染リスクを高める7つの場面を提言しました。その後、各自治体へのヒアリングなどを通して、クラスターの分析がさらに進んだことから、「5つの場面」に整理されました(2020年10月23日、第12回)。 

感染リスクが高まる「5つの場面」

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(新型コロナウイルス感染症対策分科会 「5つの場面」に関する分科会から政府への提言 2020年10月23日)

①飲酒を伴う懇親会など
お酒を飲むことで注意力が低くなったり、聴覚が鈍って大きな声になったりしやすくなります。狭い空間に、長時間、大人数がいるときは、特に注意が必要です。また、回し飲みや箸の共有は、感染リスクを高めます。

②大人数や長時間におよぶ飲食
大人数や長時間の飲食、接待を伴う飲食などでは、短時間の飲食に比べて感染リスクが高まると考えられます。大人数、たとえば5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるため、注意が必要です。

③ マスクなしでの会話
マスクなしで、近距離に会話をすることで、飛沫感染やマイクロ飛沫感染のリスクが高まります。車やバスで移動する際の車中も注意が必要です。 

④狭い空間での共同生活
狭い空間での共同生活は、長時間にわたり閉鎖した空間が共有されるため、感染リスクが高まります。寮の部屋やトイレなど、共用部分での感染が疑われる事例が報告されています。

⑤居場所の切り替わり
仕事後の休憩時間など、居場所が切り替わると、気の緩みや環境の変化で、感染リスクが高まることがあります。休憩室、喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例が報告されています。

感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫

飲酒を伴う会食においてクラスターの発生が多く見られていることから 、「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」もまとめられました。

▶利用者の方は
・飲食は①少人数・短時間で、②なるべく普段一緒にいる人と、③深酒・はしご酒などはひかえ、適度な酒量で
・箸やコップは使い回わさない
・座の配置は、正面や真横はなるべく避けて斜め向かいに
・会話するときはなるべくマスクを着用
・換気が適切にされているなど、ガイドラインを遵守した店を利用する
体調がすぐれない人は参加しない
▶お店の方は
ガイドラインを遵守する
(従業員の体調を管理する、アクリル板を効果的に設置する、換気と組み合わせて適切に扇風機を利用する、など)
・利用者に上記の工夫や、接触確認アプリ(COCOA)のダウンロードを呼びかける

また、飲食に限らず、全ての場面において、マスクの着用や三密(密集・密接・密閉)の回避、室内の換気をよくすることが大切です。人が集まる際には、少人数で短時間にとどめ大声を出さず会話はできるだけ静かにしましょう。共用施設の清掃・消毒、手洗い・アルコール消毒の徹底も重要です。
基本的な感染防止策を、これからも守っていきましょう。

新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会の公式Twitterはこちら
クラスター対策に関する詳しい情報は新型コロナクラスター対策専門家( @ClusterJapan)へ。
感染拡大を防ぐために役立つ動画をはじめ、政府や自治体による助成金・支援金制度の詳しい情報は内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策」のウェブサイトへ。

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