子どもとの過ごし方 (#分でわかる シリーズ)
見出し画像

子どもとの過ごし方 (#分でわかる シリーズ)

山梨大学の山縣然太朗といいます。公衆衛生学の専門家です。

現在、2回目の緊急事態宣言が発出されています。前回とは異なり、多くの学校や幼稚園、保育園が開かれています。でも、今回もまた、世の中の物々しい雰囲気のために、お子さんが強い精神的なストレスを感じたり、不安定になったりしているかもしれません。そこで、「子どもとの過ごし方」について、お伝えします。

前回のnote記事で、「#秒でわかる」と銘打ったのですが、「秒は無理」というご意見を頂き、反省しました。そこで、「#分でわかる」シリーズにあらためてみました!

◇■◇■◇

子どもと保護者への調査でわかったことは?

私たちが昨年の緊急事態宣言発令中(2020年4~5月)に3~14歳の子どもを持つ保護者1,200人を対象に行った調査では、次の5つのことがわかりました。

1. 約7割の子どもに、「いつもと違う行動」がありました。

2.もっとも多かったのは「睡眠障害」(82.1%)でした。

3.子どもの4人に1人が「(怖いので)外に出たくない」と感じていました。

4. 約3割の保護者が強い精神的なストレスを感じていました。それ以前の調査と比べると、約3倍の多さです。 

5.精神的なストレスを強く感じている保護者のお子さんでは、いつもと違う行動を示した割合が82.0%に上っていました。これは、あまりストレスを感じていない保護者のお子さん(59.4%)よりも高い割合です。

この調査では、保護者の感じるストレスと、子どもの「いつもと違う行動」の因果関係はわかりません。しかし、保護者が新型コロナを怖がったり、テレビの報道を見ながら怒ったりしていると、子どもも不安に感じてしまうのかもしれません。あるいは、子どもが家でゲームばかりをしているとか、いつもより食事をつくる負担が大きいなど、保護者の負担が増したせいかもしれません。

だからといって、保護者の皆さんも、どう対応していいか悩まれると思います。

新型コロナの子どもへの影響は?

まず、新型コロナの子どもへの影響については、日本小児科学会によるまとめ(2020年11月11日現在)をご覧ください。感染しやすく変化したとされる変異株のことなどを気にされる方もいらっしゃいますが、基本的な感染予防策は変わりません

ストレスとどう付き合う? 

また、ストレスとの付き合い方については、「新型コロナウイルスと子どものストレスについて」(国立成育医療研究センター)をご覧ください。親子でできるストレス対処法やリラクゼーション法など、さまざまな参考資料が並んでいます。
なかでも、今回の緊急事態宣言にあわせて公表された、「みんなで力を合わせて」(2021年1月8日)は、大人が読んでも、元気をもらえますよ。

210122_みんなで力をあわせて_画像変換用

お子さんが相談したいときは?

最後に、「こころ×子どもメール相談」が開始されています。2021年3月末までの週末限定ですが、ちょっとでも辛いと感じたらメール相談ができ、専門家が一緒に考えてくれるそうです。保護者だけでは解決が難しそうな悩みを、子どもさん自身が打ち明ける機会になればいいですね。

210122_こころ×子どもメール相談

さいごに:一人で抱え込まず、助けを求めよう

保護者は子どもの心と体を守るキーパーソンです。そばに頼れる大人がいることは子どもには何よりの安心です。ですから、保護者自身も一人で悩みを抱えずに家族や友人、地域の専門家に助けを求めてくださいね。必ず誰かがあなたを支えてくれます。

新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会の公式Twitterはこちら
感染拡大を防ぐために役立つ動画をはじめ、政府や自治体による助成金・支援金制度の詳しい情報は内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策」のウェブサイトへ。
接触確認アプリ(COCOA)やワクチン等の情報は、厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」のウェブサイトへ。
クラスター対策に関する詳しい情報は新型コロナクラスター対策専門家( @ClusterJapan)へ。
あなたの拡散でコロナへの対策を。
政府対策本部の旧・専門家会議や厚労省クラスター対策班等の関係者で組織された専門家の有志の会です。全世代のみなさまに拡散してほしいメッセージをお知らせしています。一人でも多くの方に私たちのメッセージが伝わり「秒で理解、秒で拡散」されるよう努めます。ともに困難を乗り越えましょう。