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子どもとの過ごし方 (#秒でわかる シリーズ)

山梨大学の山縣然太朗といいます。公衆衛生学の専門家です。今回は、専門家有志の会から依頼を受けて「子どもとの過ごし方」について、ネットで公開されているものの中から、わかりやすく伝えてくれているものを紹介します。 

この「 #秒でわかる 」シリーズは、皆様がネットで発信している資料の中から特にわかりやすいものを「#秒でわかる 」資料として、その一部をご紹介するとともに、お勧めの読み方をご案内していくシリーズです。 

今回は、「子どもとの過ごし方」を取り上げます。コロナによる急な環境の変化や世の中の物々しい雰囲気のために、お子さんが強いストレスを感じたり、不安定になったりしているかもしれません。私の周りにも、コロナが恐ろしくて外に出られないお子さんや、奇声をあげたり、沈み込んだりするお子さんがいます。これは、健康なお子さんも、障害や病気を持ったお子さんも同様です。 社会全体で子どもたちを守りましょう。  

◆日本小児科学会 「新型コロナウイルス感染症に関するQ&A(2020年4月12日現在)」 

▶︎ 新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて

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【読んでほしい方】
コロナが子どもに与える影響について知りたい方 

【よいところ】
日本小児科学会では、このQ&Aを更新し続けています。保護者からよくある質問に対して、わかりやすくまとめられています。例えば、お住まいの地方自治体からの指示がなければ、保育所、幼稚園、学校などへの通園、通学を自主的に控える理由はないと明記されています。

また、休園・休校中でも遊びが必要であること、遊び場については、屋内と屋外に分けた注意事項が書かれています。さらに、コロナにとらわれることなく、予防接種は指定された時期に接種することが勧められています。 

【お勧めの読み方】
ご自分の知りたい質問を探して、その説明を選んで読んでみましょう。 また、随時更新されますので、時々見に行くことをお勧めします。

◆ WHO(世界保健機関) 「新型コロナウイルス感染症から子どもの心を守る」

▶︎ 新型コロナウイルスから子どもの心を守る。WHOから世界中の保護者たちへ。

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【読んでほしい方】
お子さんがいるご家庭の保護者の方 

【よいところ】 
WHO(世界保健機関)が出した提言を、若手の小児科医、研究者、デザイナーさんたちが日本語版にしてくれたものです。はっきり言って、WHOのウェブサイトにあるオリジナル版よりも、イラストやデザインが抜群によいと思います。内容だけでなくイラストに癒されます。それだけでもイライラした気持ちが落ちつきました。

特に大事だと思う内容は、「3.新しい日課をつくる」です。無理のない、しかし、手洗いなどの衛生行動を含む、一貫した日課を子どもと一緒に作ることを提案している点です。そして、保護者がそれを一緒に守ることが、子どもにとって手本となります。 

【お勧めの読み方】
書いてあることを全部やろうとすると、かえってストレスになるので、できることを探してトライしてみましょう。 

◆長野県茅野市「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるための説明書 地方版」

▶︎新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書・地方版(PDF)
▶︎ 新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書 紹介ページ 

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【読んでほしい方】
諏訪中央病院の玉井道裕医師が作成された「説明書」シリーズの一つで、長野県茅野市のウェブサイトで公開されています。実は、医療従事者に向けて書かれたものですが、感染疑いのある人の受診の様子、感染疑いのある家族との過ごし方を知りたい方にも適しています( 今回は地方版ですが、次回以降、全国版もご紹介します)。

【よいところ】
「医師は診察の時にどうやってコロナを疑うか」を読むと、医師の視点からみた受診の現状がわかります。これを読んでおけば、「なぜ、そんなプライベートなことまで聞くんだよ!」とイライラすることなく、受診することができます。

また、感染疑いのある家族との過ごし方もわかりやすく解説してあります。「地方の皆様、準備できていますか? 地方で本当の戦いが始まります」を読むと、みんなでコロナに立ち向かう熱い思いが伝わり、元気が出ます。 

【お勧めの読み方】
「チームビルディング」でびっくりしてしまうかもしれません。でも、皆さんのご家族や職場の「チームビルディング」にも置き換えられるかもしれませんね。

また、受診の際に感染が確定していない限り、詳しい行動の履歴を聞くことはありませんのでご安心を。しかし、感染が確認された後、もし過去の行動に関する調査への協力を求められたら、ぜひご協力ください。クラスターが追跡できることは感染拡大防止に最も重要なことです。 


いかがでしたでしょうか。私もいつもわかりやすく伝えたいと心がけていますが、コロナに関しては、様々な方が工夫を凝らした資料がネットでたくさん公開されていて、本当に素晴らしいなと思います。「 #秒でわかる 」資料はまだまだあるので、皆様も探してみてください。またご紹介します。


あなたのシェアで救われる命。
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政府対策本部の専門家会議や厚労省クラスター対策班等の関係者で組織された専門家の有志の会です。全世代のみなさまに拡散してほしいメッセージをお知らせしています。一人でも多くの方に私たちのメッセージが伝わり「秒で理解、秒で拡散」されるよう努めます。ともに困難を乗り越えましょう。

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