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新型コロナのための既存薬の「治験」とは?

薬の開発がどうなっているのか、気になる方も多いのではないでしょうか? 今回は、既存薬の「治験」についてお伝えします。

治療薬が正式に認められるまでの道のり

既存薬とは、既に正式に承認されている薬ですが、新型コロナではなく、他の病気の治療に使われる薬のことです。

前回の記事では、やむを得ず新型コロナに既存薬を使うときの注意点をお伝えしました。今回は、既存薬が正式に新型コロナの治療薬になるまでの道のりをお伝えします。

現在は、他に治療手段がないため、既存薬を例外的に使用するしかありません。しかし、例外的な使用を長期に続けることには危険が伴います。

そこで、既存薬が、新型コロナの治療薬としても有効かどうかを確かめるために、製薬企業は「治験」を行います。「治験」では、一定期間、厳しい基準のもとで患者さんに既存薬を投与し、データを集めます。

▶︎「治験」について詳しいことは、こちらをお読みください
厚生労働省 治験について(一般の方へ)
日本製薬工業協会 「治験」を知りたい方

厳しい審査を経て承認されると、全国的に同じルールのもと、医師が普通に処方できるようになります。

「治験」の注意点

「治験」について、患者さんはどのようなことに気を付けたらいいでしょうか? 治験の種類によって異なりますが、一般的な注意点をお話しします。

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「治験」は「治療」ではなく、「研究」です。そのため、基準を満たした患者さんに協力してもらい、データを集めることになります。

治験に参加するには、様々な基準を満たす必要があります。あなたが「参加したい!」と希望したとしても、必ずしも参加できるわけではありません。

医師から治験に協力を求められた場合、詳しい説明を聞いてから判断してください。一度、同意書を出してしまっても、いつでも協力をやめることができます。

安全性や有効性が確認できない場合、治験は中止されることもあります。

期待をかけすぎず、結果がでるまで見守ろう

新型コロナの見通しが見えない中で、「治験」には社会全体から期待が高まります。でも、あまりに社会の期待が強すぎると、製薬企業や研究者のプレッシャーも高まり、データの解釈が甘くなってしまうことも。そうすると、正しい結果が導けず、医療に使えなくなるリスクがあります。

安全で確かな効果のある薬が使えるようになるためにも、報道に一喜一憂せず、私たちも冷静に見守りましょう。

▶︎実施中の「治験」についての情報サイト
jRCT(臨床研究実施計画・研究概要公開システム):国立保健医療科学院
JapicCTI(臨床試験情報):一般財団法人日本医療情報センター


クラスター対策に関する詳しい情報は厚生労働省の新型コロナクラスター対策専門家( @ClusterJapan) へ。
感染拡大を防ぐために役立つ動画をはじめ、政府や自治体による助成金・支援金制度の詳しい情報は内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策」のウェブサイト へ。
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政府対策本部の専門家会議や厚労省クラスター対策班等の関係者で組織された専門家の有志の会です。全世代のみなさまに拡散してほしいメッセージをお知らせしています。一人でも多くの方に私たちのメッセージが伝わり「秒で理解、秒で拡散」されるよう努めます。ともに困難を乗り越えましょう。

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