ペットと暮らすみなさんへ
みなさんや、身の周りで、犬や猫などのペットと一緒に暮らしている方も多いのではないでしょうか。
現在は、動物と人との間での、新型コロナの感染については、まだ詳しいことがわかっていません。しかし、現時点で、ご家庭のペットとの接し方の参考になることをお伝えします。
この記事でお伝えすること
・新型コロナは、動物が感染を拡大させているわけではない
・動物から人へ感染した報告はないが、人から動物へ感染した例がある
・ペットと暮らす上で大切な「備え」2点
① まずは、自分がしっかり感染予防対策!
② 動物と一緒に #感染時に備えよう
動物は新型コロナを広げるの?
新型コロナが生まれた原因は、まだ詳しくはわかっていません。「原因は動物だった」という説もありますが、確証はありません。
世界保健機構(WHO)は、「動物が感染を広げる原因になるという証拠は見つかっていない」と報告しています。米国の疾病予防管理センター(CDC)も、「動物が感染を拡大しているわけではない」との見解です。
新型コロナは、動物から人に感染する?
まだ詳しいことはわかっていませんが、厚生労働省によると、今のところ、動物から人へ感染した報告はないそうです。
新型コロナは、人から動物に感染する?
人から動物への感染も、まだ詳しいことはわかっていません。でも、海外では、新型コロナに感染した人から動物に感染した例がいくつかあるようです。
海外の例としては、ニューヨーク市内の動物園で、トラやライオンの感染が報告されています。トラやライオンに、咳など呼吸器症状がみられたため、代表して、1頭のトラが検査を受けました。すると、4月5日に新型コロナの感染が確認されました。これは、人から動物に感染した可能性が疑われています。現在は、動物たちの症状は改善しているとのことです。
米国農務省(USDA)は、直ちに多くの動物に麻酔をかけて検査をするような状況ではないと判断しています。日本では、動物園の動物が感染した事例は、報告されていません。
また、国際獣疫事務局(OIE)では、感染した人との濃厚接触があったと思われる動物が、新型コロナ検査で陽性になった数例の報告を紹介しています。動物の種類によって、感染しやすさに違いがあるかどうかは、研究が進められている段階です。
ペットと暮らす上で大切な備えは?
ペットとの生活で大切なことは、次の2点です。
① まずは、自分がしっかり感染予防対策!
② 動物と一緒に #感染時に備えよう
何よりまずは、あなた(人)が、新型コロナの感染予防対策をしっかりすることが大切です。帰宅したら、ペットに触る前に、しっかり手洗いをお願いします。ペットに感染させないように、気をつけましょう。
また、あなた(人)が感染した場合に備えた準備も大切です。
もし感染が確認されると、あなた(人)は、最低2週間は、いつも通りの生活ができなくなります(5/6 note記事「# 復帰に備えよう 『軽症者』が日常生活や職場に戻るとき」)。
そのため、東京都獣医師会(4月27日付)「万が一新型コロナウイルス感染症にかかってしまう前に済ませておくべき ペットを預ける準備のポイント」を読んで、備えておきましょう。預ける先や、ペットシッターさんとの相談も、しておくといいですね。
最後に
みなさんの、新型コロナ感染予防対策が、愛するペットや動物たちを守ることにつながります。感染予防と感染時への備え、どちらにも取り組みながら、動物と過ごしましょう。
クラスター対策に関する詳しい情報は新型コロナクラスター対策専門家( @ClusterJapan) へ。
感染拡大を防ぐために役立つ動画をはじめ、政府や自治体による助成金・支援金制度の詳しい情報は内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策」のウェブサイト へ。