オミクロン株の急激な流行を防ぐための年末年始の過ごし方
寒さが深まって、年末が近づいてきました。
年末年始は帰省や旅行をする方もおられると思いますが、「オミクロン株」の報道もよく見聞きするようになりました。そこで、「オミクロン株」について現時点でわかっていることと、年末年始の過ごし方のコツをお伝えします。
油断ならない「オミクロン株」
「オミクロン株」について、 まだわかっていない点も多くありますが、以下のような特徴が報告されています。
「オミクロン株」の特徴は、2日や3日で感染者数が倍になるくらい、感染拡大が速いことです。 医療体制は強化されていますが、急速に感染が拡大すると、体制を整える準備が間に合わなくなることが心配されています。そこで、これまでの感染対策をしっかり続けることが大切です。
◆少しでも具合が悪いときは、外出を控え、早めに受診・検査
◆ワクチン接種(まだワクチンを打っていない方は、これから1回目を接種するのも有効です)
◆ワクチンの追加接種(2回目までと違う種類でも、機会があれば早めの接種を検討してください)
忘れちゃいけない「デルタ株」
では、第五波で猛威をふるった、あの「デルタ株」は、どうなったのでしょうか?
実は、現在、「デルタ株」による感染も継続しています。 「デルタ株」に加えて「オミクロン株」も流行しそうなこの冬、年末年始はどんな点に注意して過ごすべきでしょうか。
年末年始の過ごし方のコツ
ご自身が、ご家族が、あなたの周りの人が、できるだけ安全に過ごせるよう、年末年始は以下の点を意識しましょう。
ところで、三つの密、覚えていますか?
<三つの密>
①密閉された空間
②密集した環境
③密接した距離での会話
これらが重なるところは、最も感染拡大のリスクが高いので、避けてください。
寒いので、こまめな手洗いや消毒、換気は気乗りしませんが、意識して続けましょう。 できれば、マスクは不織布を選びましょう。
検査キットを薬局で買うときには、国が承認した検査キットを選んでください。 わからない時には、薬剤師さんに相談しましょう。
最後に
年末年始に人との接触が多かった方は、通学や出勤が再開する前に、慎重に健康状態を観察してください。選べる方は、オンライン授業やテレワークで様子を見るのも一案です。
多くの方が基本的な感染防止やワクチン接種に協力してくださったおかげで、9月から12月まで、新型コロナの感染拡大を大幅に抑えることができました。
できるだけこの調子が続くよう、年末年始も、基本的な感染対策(三密回避、手指消毒、マスク)を忘れずに、健やかに過ごしましょう。よいお年をお迎えください。
参考:「年末年始の感染拡大を防ぐために」(新型コロナウイルス感染症 対策分科会会長談話)(令和3年12月23日)https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin/bunkakai/danwa/211223_danwa.pdf
新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会の公式Twitterはこちら。
感染拡大を防ぐために役立つ動画をはじめ、政府や自治体による助成金・支援金制度の詳しい情報は内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策」のウェブサイトへ。
接触確認アプリ(COCOA)やワクチン等の情報は、厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」のウェブサイトへ。