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新型コロナウイルスの「変異」とは?

有志の会の河岡です。
変異した新型コロナウイルスが海外で見つかったとの報告がありましたが、「変異」とはどのようなことなのでしょうか。ここでは、感染力や病原性について、いまわかっていることをお伝えします。

Q. イギリスや南アフリカで、変異した新型コロナウイルスが見つかっています。変異とはどういう現象なのでしょうか?

A. ウイルスが増殖するときに、遺伝情報がコピーされますが、変異とは、コピーされた内容が元の情報から変化することを意味しています。変異によって、常にウイルスの性質が変化するとは限りませんが、もしつくられるタンパク質が変われば、ウイルスの性質が変わることもあります。イギリスで報告された変異ウイルスでは、細胞につく表面のタンパク質(スパイクタンパク質)が変化していました。以前よりも感染しやすいウイルスに変化した可能性があり、現在のイギリスの感染拡大に影響を与えている可能性が疑われています。

Q. 感染力(伝播力) が高まると、病原性(毒性)にも影響しますか?

A. 感染力(伝播力)が高くなると、必ず病原性(毒性)が強くなるというわけではありません。ただ、鳥インフルエンザウイルスのように、当初、鶏に感染しても、たいした病気を起こさなかったウイルスが、突如致死的なウイルスに変わる可能性は否定できません。ただ、そうした変化を早期に予測するのは困難です。なぜなら、新型コロナウイルスの場合、どのような変異が入ると、病原性が強くなるかわかっていないからです。

Q.変異したウイルスに対して、気をつけた方がいいことは変わりますか?

A. 私たちができる対策としては、これまでと変わりはありません3つの密(密閉・密集・密接)を避ける、マスクをする、大声を控えるといった対応が必要です。しかし、今よりも、はるかに感染力(伝播力)が高まったり、病原性が強くなったときには、さらなる行動制限(なるべく家から出ないなど)が必要となる可能性はあります。

Q.この先もウイルスは変異する可能性がありますが、どんな風に変わっていくと予想されますか? 
特に病原性(毒性)についてはどうなるでしょうか?

A. 一般的にウイルスは変異を続けるものです。人の間で流行していく限り、これからも新型コロナウイルスは変異を続けていくでしょう。ウイルスによって変異の生じ方は異なり、インフルエンザウイルスではあり得ないことが新型コロナウイルスでは起きていて、ウイルス学的には興味深いと考えています。新型コロナウイルスの病原性が強まるのか弱まるのかについては、そのどちらの可能性もあります

現在、開発されているワクチンの効果が弱くなるような変異が起きる可能性もありますが、ここ1~2年では生じないと思います。なぜなら、多くの人が新型コロナウイルスに感染して免疫が出来るまでは、その免疫を逃れるような変異は生じない(そのような選択は働かない)からです。

どうなるかは、誰にも予測ができませんが、いまできる感染防止策を続けて、落ち着いて対応していきましょう

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